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このところめっきり涼しくなって、季節はもうすっかり秋ですね。

秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋といろいろございますが、

「近江社中本店」で古美術品も取り扱う立場であります私といたしましては、

やはり芸術の秋を意識しないわけにはいきません。(たんなるこじ付けの気もしますが)



そこで9月に入ると同時に「芸術の秋体現週間!!」(あくまで個人的で大げさなネーミングなので無視してもらって結構です)と題しまして、早い話が「美術展めぐり」を遂行してみました。



まず、足を運んだのは京都市美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」。だったのですが、何だかやたら前評判が高すぎて嫌な予感がしてましたら案の定、会場は入り口から長蛇の列。着いたのはまだ10時半くらいでしたが自分が今までどこの美術館でも見たことがない大変な客の数でした。予めチケットを買ってしまってたので行かないわけにはいかなかったのですが、う〜ん‥‥人ごみが苦手な私は思わずそのままスルーして一路大阪へ。



向かったのはサントリーミュージアム天保山で開催中の「スタジオジブリレイアウト展」。こちらは着いたのがちょうど正午ということもあってか、いたってスムーズに入場。ただし思った以上に出品点数が多く、じっくり見ていたらつい3時間。気がついたときにはまた結構な人ごみになっていました。昼飯もとらず少々長居し過ぎましたが、私もともと古くからアニメファンということもあり、ジブリや宮崎アニメなどといった言葉がまだ無かった頃から、宮崎駿も高畑勳もその存在や仕事ぶりをつぶさに見てきてますので、とにかく懐かしさと、またあらためてその映像設計の緻密さに感心させられた次第です。普通の映画なら最低でも先ずロケ地、照明、そして役者の演技があってのカメラワークという映像作りの流れですが、それら全部を当たり前ですが絵の中でやりますからねアニメの場合。しかも日本のアニメは実写を超える完成度の高さを誇っています。これはもう大変なこだわりと仕事量です。



ジャパニメーションなんて言葉もあるように日本のアニメやマンガは現在ではヨーロッパをはじめ世界中で大人気ですが、先日フランスに旅行に行った知人の話では、あちらにも日本で言うところのマンガ喫茶があるそうですね。それで入って行ったら、「本場日本人は、一体どのマンガを手に取るんだ?」と現地のフランス人から大変な注目を浴びたと言ってました。そうかと思えば、片や日本ではフランスの「ルーヴル美術館展」に普段美術館に足を運ばない人まで、ありがたがって押しかけてるわけで、そう考えると面白い現象ですよね。

サントリーミュージアム天保山

さて、翌週は前回の反省を活かし、京都市美術館に朝8時過ぎには到着。それでも既に列ができてましたが、会場の9時10分前には入場すると、まず音声ガイドをゲット。そのまま真っ先に一番奥の部屋へ直行。あとは人だかりができる前に話題性のある作品や小さな作品からじっくり鑑賞、という作戦をとりました。

順路はあるにしても実は見る順番になんら規制はないのですが、不思議と皆さん順番通りに大群をなして進んでこられるので、これだけ大勢でも奥まで人がいっぱいになるまでかなりのタイムラグがあります。たった一人の空間で17世紀ヨーロッパの名画に囲まれる快感はたまらないものがあります。是非この見方はおすすめです。

こんな絵を見ながら死ねたら、なんてアホなことを考え出すと、ルーベンスの絵の前で最期を迎えた「フランダースの犬」のネロの気持ちも分からなくはないかなと思えてきます。もっとも私は断然「ハイジ」派なんですけどね。って結局またアニメの話かよ。しょんぼり京都市美術館








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