こんにちは。小番頭はっとりです。

今日は、久しぶりにウチの商品について書きます(本来これって大事なんですけどねたらーっ)。

近江社中でもコンスタントに人気のある商品の一つが、振子時計です。

アンティークや骨董というと、実際に従来の用途で使用されるのはけっこう稀で

コレクションや、ディスプレイとして購入されることも多いのですが、

当店のゼンマイ式振子時計に関しては、元々可動品、

もしくはオーバーホールしたうえで販売していますので、即、実用も可能です。

今の時計と比べれば、「コチコチコチコチ」や「ボーンボーン」という音は

かなり耳障りかもしれませんが、慣れると心地よい音色です。

もっとも私たちの世代には、耳から入る懐かしさというのもあるのかもしれませんが…。









さて、今年の夏くらいだったでしょうか。

もう、ずいぶん以前に掛け時計を購入していただいたお客様から

「時計が動かない」というクレイムをいただきました。

故障かなと思って、よくよく聞いてみると、納品当初から

「コチコチ音はするが、すぐ止まってしまうので、

今まであきらめて放っておいた。」ということでした。

念のために「付属していた振子(錘)は吊るしていただいてますか?」

と尋ねたところ、

振子部屋の存在をご存じなかったらしく、錘(オモリ)を下げておられなかったのです。

これには当方も少々驚いて、ゼンマイの巻き方から、

最後は振子の振り方まで、あらためて説明することにいたしました。



私の認識では、このような時計を買われるお客様は、

すべて扱い方もご存じなうえで、懐かしさから購入されるのだとばかり思っていました。

ところが、実際にはデジタル世代の全然若いお客様が、アナログな雰囲気に

魅力を感じて買われるというケースも多々あるということを初めて実感しました。



たしかに、昭和40年代前半生まれの私にとっては、振子時計は

古いながらも子供のころにはまだ馴染みのある品でした。

木製でこそなかったですが、家の柱には振子時計がかかり、

ときどきお手伝いとしてゼンマイを巻いていた記憶がうっすらとあります。

だからこそ、ある程度の扱い方は常識として皆が知ってるものだと

勘違いしてしまっていたようです。



このことをきっかけに、

その後時計のご購入者には、基本的な扱い方をメールや書類でご案内するようにしています。

お客様とのメールのやり取りの中で、さらに丁寧な解説が必要だったり、

修理を依頼しているプロの方に確認をとりながらマニュアル化するうちに

自分も細部まで知らなかったことに気付かされるなど、いろいろ勉強になりました。





こちらのブログでも参照いただけるように載せておきましょう。





●時計のゼンマイは、文字盤の穴に付属の鉤を差し込んで巻きます。

先ず、(裏のロックを外して)文字盤の硝子蓋を開けてください。

文字盤の右の穴は左回り、左は右回りに回して巻いてください。

(つまり両方とも正面から見て内側に向かって巻くことになります。)

ゼンマイはいっぱいに巻くと重たくなって巻けなくなります。

重たく感じたというところで止めてもらって結構です。

左右で巻く回数が異なるのは問題ありません。

一般的に右が時計自体のゼンマイ。左は鐘を撞くゼンマイです。







●付属する振子(錘)は、先ず時計を壁に掛けて、

真っ直ぐ立った状態にしてから吊るすようにしてください。

振り子部屋の蓋を開けて、見えている鉤状の針金に振子を吊るしていただき、

左右に振ってください。





●錘(オモリ)の下の小さなネジは、振子の振れる速さを調節するためのものです。

時計の進み具合で調節してください。

ネジを回して上まで上げるほど速くなり、下に下げるほど遅く振れます。





●時刻合わせは、直接針を手で回して行います。文字通り時計回りで、あまり乱暴にせずゆっくり回してください。



●鐘が鳴る回数が短針の指す時刻と合っていない場合は、

以下の方法のいずれかで調整します。

?もっともアナログな方法

今打っている鐘の数の時間に時計の針を合わせ、しばらく振り子を振らずに

時計を停めておいて、近い時間になったら動かす。そのあと細かく時刻合わせをする。

?まあまあアナログな方法

先ず長針を回して12時のところを通過させてください。

そのときに何度か鐘を撞きますので、鳴る回数が今の時刻の数になるまで、

何回か長針を回して12時を通過させる作業を繰り返し、

その後で短針を今の時間に合わせてください。

?比較的時代が浅い時計の(時計が古すぎるとできない)方法

前面の蓋を開けて、振り子部屋に下がっている針金

(振子を掛けるのとは別に1本下がっています。※かなり古い時計にはこの針金はありません)に

そっと手で触れていただく。針金を触れる毎に時計は鐘を突きます。

その鐘の数が1回から12回まで12パターンで1周しますので、

今の時刻の打つ回数と合うまで何度か鐘を鳴らして調整するという方法です。



※写真の品は針金の先に円盤がついていますが、ただの尖った針金であることのほうが多いです。



●ゼンマイをいっぱいに巻いておくと、時計は数日(およそ1週間ほど。比較的新しいものでは2週間ほどのものもあり。)動きます。



●古い時計ですので、現代の品ほど精巧ではありません。個体差はありますが、

1日づつ多少時間の誤差はでるかと思われますが、ご容赦いただきマメに調整してください。



ざっとこんな感じです。

ある人に聞いたところでは、最近はダイヤル電話をどう使うのか分からない人も

多いとか。なるほど、そういう時代ですもんね。

私も無駄に長く生きてるってだけのことですよねしょんぼり





※記載したマニュアルは、ごく一般的なものです。個体によって異なる場合がありますのでご注意ください。







【近江社中本店商品ページ『レトロな古時計』】

 


PR

Profile

Link

Archive

Calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

Recommend

Mobile

qrcode

Selected Entry

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM